赤ん坊の目

「ものを見ることに関して、人間が作り出した規制に支配されていない目を考えてもらいたい。構成上の論理による偏見をもたない目。ものの名に反応せず、この世で出会った一つ一つのものを、知覚の働きによって記憶せずにはいない目を。緑を意識しないで這っている赤ん坊の目には、どれほど多くの色彩が草原の中に見えることだろう。」 
スタン・ブラッケージ『視覚における変容』アメリカ生まれ、映像作家