相互テクスト性という用語は、

「相互テクスト性という用語は、ある(ないしいくつかの)記号体系からもう一つの記号体系への転移を表す。しかしこの用語が往々にして、あるテクストの「典拠の研究」というありきたりの意味に受け取られてきたことを考えると、われわれはそれに替えて転移=措定移行(transposition)という用語を選ぶ。」
クリステヴァ『詩的言語の革命』原田邦夫訳、勁草書房、1991年、p.55-56