F・カプラ

「ブーツストラップの哲学は、物質の基礎的構成要素という考え方を放棄するだけではなく、どんな根元的な実在−基本的な定数、法則、あるいは方程式−も受け入れない。かわって、宇宙は相互に関係した出来事のダイナミックな織物だと見なされる。そして、この織物のどの部分の性質も決して根元的ではなく、それらはすべて他の部分の性質から決まり、その相互関係の全体の調和が、織物全体の構造を決定すると考える。」
F・カプラ『ターニング・ポイント』吉福他訳、工作舎