2012-08-19から1日間の記事一覧

あきらめ──ということばはもともと、「(真理を)明らかめる」の意味

「あきらめ──ということばはもともと、「(真理を)明らかめる」の意味である。仏教ではこれを「諦め」とつづる。(中略)「諦」という漢字は「真理」の意味なのである。だから、あきらめることはある意味でさとりを開くことだ。賭けはあきらめであり、あきらめ…

突然、彼女の右わきを破ってひとりの男子が生まれ出た

「それから十ヶ月ののち、うららかな春の日ざしのなか、摩耶夫人は出産のため隣国のコーリヤ国へ里帰りの旅に出る。その途次、あざやかな真紅のアソーカ(無憂樹)の花が咲き乱れる"ルンビニーの園"でひと休みし、小さな池で沐浴するわけだが、そのあと、アソ…

右わきを上に横臥したその右わききから、六牙の白象がすっと身体のうちに入ってきた

「摩耶夫人がある夜、美しい夢を見た。右わきを上に横臥したその右わききから、六牙の白象がすっと身体のうちに入ってきたのである。インドの人々にとって"象"は聖なる獣とされている。ましてや"白象"である。神聖このうえないもので、きっと何ごとかの吉兆…