2012-01-27から1日間の記事一覧

<ある>という普通の事実なのだ

「もはや夜通し見張るべきものものなどないときに、目醒めている理由など何もないのに夜通し眠らずにいる。すると、現前という裸の事実が圧迫する。…無の背後に浮かび上がるこの現前は、一個の存在でもなければ、空を切る意識の作用のなせるものでもなく、事…

いつまでも記憶に残る、ぞっとするような悲劇

「我々は実際には安全だった大坂の危険を避けて、同じように危険な兵庫へやって来たのである。そして、そこですぐに経験した出来事は、外国代表団の全員と何人かの領事と各国の外国人すべての大虐殺にまで発展しなかったのは幸運であったが、いつまでも記憶…

核と過去、現在と原発, 2012/1/25

【007/サンダーボール作戦 レビュー】 NATOの訓練飛行中に消息を絶ったイギリス空軍機の行方を追うボンド。1 億ポンド相当の金塊を要求してきた謎の組織スペクターの目的は、 空軍機が搭載していた原子爆弾2基だった。時代を感じさせる映像ながらも、 随所で…

あらゆるものは写真になる

「今日のあらゆるものは写真になるために存在している」スーザン・ソンタグ

苦しみは汲めども尽きぬ

「苦しみは汲めども尽きぬ。 神の言葉の響きは殺戮の花ざかりの中に蒔かれたのだ。 荒々しい上にも荒々しく!」ガブリエレ・ダンヌンツィオ 『聖セバスチァンの殉教』

蓋然的に真実らしきものをつかんだということになる

「すべての型が破れ去ったあとにもし発明がありえたとすれば、それはおおよその見当で蓋然的に真実らしきものをつかんだということになるだろう。」石川淳 『レス・ノン・ヴェルバ』