2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

高志の大蛇を斬つた時より、ずつと天上の神々に近い、悠々たる威厳に充ち満ちてゐた。

「「おれはお前たちを祝ぐぞ!」 素戔嗚は高い切り岸の上から、遙かに二人をさし招いだ。 「おれよりももつと手力を養へ。 おれよりももつと智慧を磨け。おれよりももつと、……」 素戔嗚はちよいとためらつた後、底力のある声に祝ぎ続けた。 「おれよりももつ…

書いたことのないかん字を書いて みよう

「まだ 書いたことのない かん字を 書いてみよう」 こどもが使用してるなんかの教材よりAmazon最安値でセンスの光る古本屋【ふぃでりお書店】を出店中です。【 概念・時間・言説―ヘーゲル“知の体系”改訂の試み (叢書・ウニベルシタス) (単行本)アレクサンド…

兎に角、君、駄目だよ。

「兎に角、 君、 ライフと アアトが 別々になってゐる 奴は 駄目だよ。」森鴎外 『青年』Amazon最安値でセンスの光る古本屋【ふぃでりお書店】を出店中です。【 概念・時間・言説―ヘーゲル“知の体系”改訂の試み (叢書・ウニベルシタス) (単行本)アレクサンド…

ぼくの意識の表面をかすめながら 時が流れてゆく……

「夕方の光の質を確認するためには、 ぼくには、 なかば人生からおりた旅行者として眺める パリの石の壁が必要だった。 魅せられて眺めているうちに 石の壁の色合は少しずつ微妙に変わり、 それとともに凹凸のある壁の肌の起伏も 少しずつ様相を変え、 ぼく…