日本の小説は何で守られているか

「日本の小説は何で守られているかと言うと、日本語で守られているわけですよ。今までは日本文学が世界的な文学になるためには日本語が障害だったはずです。しかし今や、日本の小説は日本語によって守られているという感じがする。」

柄谷行人岩井克人『終わりなき世界』太田出版 1990 p.23