さあと天の河が島村のなかへ流れ落ちるようであった

「「どいて。どいてちょうだい」


駒子の叫びが島村に聞えた。


「この子、気がちがうわ。気がちがうわ」


そう言う声がもの狂わしい駒子に島村は近づこうとして、


葉子を駒子から抱き取ろうとする男たちに押されてよろめいた。


踏みこたえて目を上げたとたん、


さあと音を立てて


天の河が島村のなかへ流れ落ちるようであった。」

川端康成
『雪国』むすび 末尾

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By 甘納豆さん

「雪国」の記憶, 2009/4/24 17歳のとき、この小説を読んでいたら、置屋に勤める母からお前に芸者のことなどわかるかと言われたのだが、日本人の情緒にぴったり寄り添っているこの小説には美しさを通り越して戦慄さえ感じたのだった。・・・

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