しばしば一+一=三とか、五とか いった結論をだして
「これを逆にみると、
資料をできるだけ多くあつめたほど、
その結論がしっかりしている、
といえないこともないが、
資料と結論との関係を
そういうように考えるということは、
けっきょく結論を資料によって縛る
ということにほかならない。
一+一であるかぎり、
どうしても二という解答しか
だせないということである。
なんというきゅうくつなことであろう。
そんなことではちっ息してしまう。
そこで私はしばしば
一+一=三とか、五
とかいった結論をだしてしまうのである。
資料を無視したわけでは
けっしてない。」
今西錦司
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