われわれが引用の問題をいい加減に考えている証拠
「引用すると
見違えるほど
精彩の出る文章もあれば、
逆に、
あまりさえなくなってしまう文章もある。
前者のようなのが
アンソロジー・ピース
(詞華集によくのる詩文、というほどの意味)
と呼ばれる。
これに当たる日本語がないのは、
われわれが
引用の問題をいい加減に
考えている証拠であろう。」
外山滋比古
『日本の文章』講談社学術文庫 p.212-213
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