「なんとかにて候」と言えば話が通じるわけです。

「江戸時代、


徳川幕府が能を


式楽と定めました。


では、


なぜ能を武士に習わせようとしたのかというと、


当然、


精神的なものもあるでしょうが、


言葉使いを学ばせたかったのです。


今、


これだけメディアが発達して、


標準語のテレビ番組を


見ているにもかかわらず、


たとえば東北地方に行ったら


東北の訛りがあるし、


九州に行ったら


九州の訛りがある。


だから、


江戸時代はもっとひどかったわけですよ。


地方の大名が参勤交代で


江戸に行く。


すると訛りで全然、


言葉が通じない。


でも、


能を習っていれば


「なんとかにて候」


と言えば話が通じるわけです。


それと、


徳川幕府から


能の先生を地方の藩に


派遣していました。


その能楽師は、


地方の藩の情報収集のために


派遣されているんです。


江戸時代の能は、


そういうふうにも


使われていたのだろう


と言われています。」

梅若基徳・河野智聖
『能に観る日本人力 武術・整体研究家が読み解く能楽師の身体に秘められた古の知恵と能力』BABジャパン 2008 p.36

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