イデオロギーが死に、戦争と革命は生きのびている

「これまで、


戦争と革命が


二十世紀の様相をかたちづくってきた。


事件がいろいろと起ったのは、


レーニンのかつての予言を、


ただ大急ぎで実現するためだった


かのようである。


たしかに民族主義と国際主義、


資本主義と帝国主義


社会主義共産主義のような


十九世紀のイデオロギー


主義主張として掲げている人びとは


依然としてまだ


大勢いるが、


これらのイデオロギー


もう現代世界のリアリティの


大勢からはかけ離れている。


これに反して


戦争と革命は、


今日もなおわれわれの世界の


二つの重要な政治課題


となっているのである。


つまり、


戦争と革命を正当化する


イデオロギーがすべて


死に絶えたのちにも、


戦争と革命そのものは


生きのびている。」

ハンナ・アレント
『革命について』序章 冒頭 ちくま学芸文庫 1995 p.11

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