中上健次『枯木灘』冒頭書き出し

「空はまだ


明けきってはいなかった。


通りに面した倉庫の横に


枝を大きく広げた丈高い


夏ふようの木があった。


花はまだ咲いていなかった。


毎年夏近くに、


その木には白い花が咲き、


昼でも夜でも


その周辺にくると


白の色とにおいに


人を染めた。」

中上健次
枯木灘』冒頭書き出し
河出文庫

----------------------------------
♪いま聴いている曲はコレ♪【おすすめCD】
間テクスト性について知りたい方はコチラ
マンガも偏って読んでます。
『ジョジョの奇妙な冒険』
【伝記グルーヴ】テクスト礼讃で名言を!
読んだ本を記録してます【読書メーター】
----------------------------------