2009-01-23 ペチャンコになった彼の悲鳴が、ちょいちょい顔を出し 小林秀雄 「フローベルが 「馬鹿は花崗岩だ。打突って行けば、 当方がペチャンコになる許りだ」 と嘆いた。 彼は小説を書く時には、 ペチャンコになる事を、一生懸命注意したらしいが、 「ボヴァリー夫人」だってペチャンコになった 彼の悲鳴が、ちょいちょい顔を出して居る。」 小林秀雄「断片十二」『小林秀雄全作品1様々なる意匠』新潮社 p.56