論文などの執筆に利用するためにファイルカードを蓄積し始めたのだが、

「大学時代、私は論文などの執筆に利用するためにファイルカードを蓄積し始めたのだが、すぐ手に負えなくなってしまった。カードの一枚一枚が同時にたくさんの場所に収納される必要があった。複数の文章の途中に張り付け、しかも別々に書き直す必要があった。文章と文章のあいだに留まって、前後を関連づけておく必要もあった。紙による保管方法はすべて、関連づけのためには制約が大きすぎ、アイデアのほんとうの構造を見えなくしてしまうために、役立たなかった。」
『リテラリーマシン』p.90