江藤による柳田国男論

「CCDがそのテクストの削除を命じたとき、CCDは正確に柳田とその話を聞いた若い人々が、あの『霊』(「永久にこの国土のうちに留って、さう遠くへは行ってしまはない」無数の「霊」)の存在を感得する感受性を、共有することを禁じたのである。それはいうまでもなく、民族の記憶を圧殺することを目的とした禁圧であった」
江藤淳「『氏神と氏子』の原型ーー占領軍の検閲と柳田国男