造山古墳と作山古墳

「造山古墳と作山古墳、これはいつからこの名があるのか知らないが、巨大な土木建築の構築物を巧みに表現している。
 造山古墳は、日本で四番目の前方後円墳で大和のどの古墳よりも雄大であるが、四番目というのは、考古学上、古墳時代とよぶ約四百年を通じてのことなので、ある時代では、最大だったかもしれない。
 そして、最近古墳群を見下ろす鬼の城山頂で朝鮮式山城が発見された。
この山城のあるところは、古代では、賀陽郡であったが、古代朝鮮南部の加耶が共通しているのがおもしろい。」
森浩一「日本古代史と朝鮮」