エドムント・フッサール

「体験された内容ないしは意識された内容と体験それ自身との間には何の相違もありはしない。たとえば感覚されたものは感覚にほかならない。(…)体験が体験それ自身とは区別されるべき対象に〈関係する〉とすれば、この対象は、今ここで確定されようとしているような意味では体験ないし意識されておらず、まさに知覚されたり、呼称されたりしているのである。」(Hua.X IX /1, S.362)
フッサール『論理学研究』