2013-04-25から1日間の記事一覧

祖先以来精神を練磨したることなくして、遺伝の智徳に乏しければなり

「北海道の土人の子を養て之に文を学ばしめ、時を費し財を捐てゝ辛苦教導するも、其成業の後に至り、我慶応義塾上等の教員たる可らざるや明らかなり。蓋し其本人に罪なし。祖先以来精神を練磨したることなくして、遺伝の智徳に乏しければなり。」 福沢諭吉 …

人は次第に夢見る力を失い、我と我身に近いまぼろしを振棄ててしまった

「 鳥の声の聴きなしは土地によってちがい、又明白に新しく始まったものである。たとえば山鳩は「爰へ鉄砲」と啼くと言われると、成るほど聴いて居るうちには、そうとしか解せられなくなる。ところが東北では或飢饉の年に、炒粉を山畠に働いて居る父の処へ持…