2013-01-23から1日間の記事一覧

柄谷行人「歴史的感覚について」p.28

「アルファベットになれた彼らにとって、文字あるいは書き言葉は二次的なものでしかない。書き言葉(エクリチュール)そのものがもつ位相が彼らには見えないのだ。それを音声的なものに還元してしまう暴力性が、彼らにはごく自然なことなのである。それに対し…

小林秀雄「神風という言葉について」

「疑おうとすれば、今日ほど疑いの種の揃っている時はないのだ。一切が疑わしい。……疑わしいものは一切疑ってみよ、人間の精神を小馬鹿にした様な赤裸の物の動きが見えるだろう。そして性欲の様に疑えない君のエゴティズム即ち愛国心というものが見えるだろ…