2008-05-27から1日間の記事一覧

何處までも醜なるものが芸術の対象となるのである。

エリオットを引き、美とは伝統に支えられた規範的形體にすぎないという。「我々が通常、美と感ずるのは規範的形體と云う如きものであらう。併し抽象作用的衝動の立場に於いては、何處までも醜なるものが芸術の対象となるのである。」 西田幾太郎「歴史的形成…

一服のお茶をすすろうではないか。

「一服のお茶をすすろうではないか。午後の陽光は竹林を照らし、泉はよろこびに泡立ち、松藾はわが茶釜にきこえる。はかないことを夢み、美しくおろかしいことへの想いに耽ろうではないか。」 岡倉天心『茶の本』(桶谷秀昭訳)