私のすべての存在、すべての愛は至福の日を歓呼して迎える、
「やがてつらい試練は終わるだろう、
私のこころよ、未来に向かって微笑せよ。
涙ながすほどに悲しかった、
あの不安な日々もすぎてった。
もう一瞬の刻をかぞえるな、
私の魂よ、いましばらくだ。
私は苦い言葉を殺し、
くらい妄想を追放した。
苦しい義務を課せられて、
かの女を見るなと追われた眼、
やさしい声の金のひびきを
貪るように聞きたがる私の耳、
私のすべての存在、すべての愛は
至福の日を歓呼して迎える、
その日には、ただ一つの夢と思い、
わが許嫁が戻ってこよう!」
ポール・ヴェルレーヌ(窪田般彌訳)
「よい歌 ??」