宇宙、全体、無限者、超越的実在を直観すること

「宗教の本質は思惟でも行為でもなく、直観と感情である。」

シュライエルマッハー『宗教論』1799

Schleiermacher, Uber die Religion, Philosophische Bibliothek Ausgabe, 1958, S. 29.

○思惟を成立させる知性や行為を生ずる意志よりも、根源的な生の体験を可能にする人間の精神的能力。宇宙、全体、無限者、超越的実在を直観すること

坐禅を組んでいると、あーでもない、こーでもないという思惟に最初は惑わされる。次第に、自分の在り方を問うようになる。外に向いている思考が見事に内側に向かう瞬間を感じられる。まったく長続きしないが…。これが「直観」といえば言えるのかもしれない。「感情」についてはどうだろう。一向に直情径行は治る気配がないし…。まだまだ修行不足ということであろう。


「「単純」の隣家には「実行」あり。実行と単純と相双びて始めて宗教の味あるなり。」
北村透谷
「単純なる宗教」


「人間が宗教の始めであり、人間が宗教の中心点であり、人間が宗教の終わりである。」
フォイエルバッハ
「宗教の本質」


「宗教は人性の永遠で破壊できない形而上的な要求の表現である。」
ブルクハルト
「世界史的考察」