身体の薬が効かないとわかってから、やっと魂の薬を捜し出す


「人間は身体の薬が効かないとわかってから、やっと魂の薬を捜し出す。」
ヨーハン・フィッシャルト

●かつて精神的にくたびれていたとき、心理学やら精神科医やら自殺防止ダイヤルやらにコンタクトをとったことがあった。そのときにも宗教に体が向くことはなかった。35歳になって、体を壊して、ようやく動き始めたようなもの。ハタチの頃に保留にしていた態度をようやく変えたということ。「身体の薬が効かない」わけではないが、「魂の薬」を探す。ただし、それを飲めばたちどころにすべてが改善されるとは思ってはいない。能力開発的なお手軽な「変身」は長続きしないし、根幹を変えることにはつながらないから。