批評家が作品のイメージを提出することなどは僭越の限り

「批評家の任務は、趣味を創造することではなく、すでに存在する趣味を定着させることである、とティボーデは云っている。もしこの言葉が本当であれば、批評家がこれからうまれるであろう将来の作品のイメージを提出することなどは僭越の限りであって、しようと思っても絶対にできるはずはない。」

佐々木基一
「現代芸術はどうなるか」