何ものかではなく、ある(il y a)という事実


「諸存在も人々も、万物が無に帰した様を想像してみよう。その場合、われわれは純粋な無と出会うことになるのであろうか。万物のこのような想像的破壊の後に残るのは、何ものかではなく、ある(il y a)という事実である。」

エマニュエル・レヴィナス
『時間と他なるもの』