卵には、世界のヒミツがいっぱいなのだ。, 2012/1/18

【『たまごのはなし―かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち』レビュー】

おとなしい卵は、いろんな姿をしている。

何も語らない卵だけれど、いろんな形で生きている。

殻が破られれば、そこはにぎやかな生命の賛歌!

子どもと一緒に語りながら読める絵本です。

卵はアレゴリカルにも語られる。ガリバー旅行記のスウィフトは、

カトリックイングランド国教会のいさかいを卵に例えたし、

百科事典で有名なディドロは卵をあらゆる神学を転覆させる

真理と見なし、「鏡の国のアリス」ではハンプティ・ダンプティ

卵の姿でアリスに向かって大げさに威張る。

卵には、ヒミツがいっぱいなのだ。