2011-06-17 彼らは、脅かされない安全な立場から発言している まとめ 「ポスト構造主義者たちはやたら熱心に、 すべてのテクストは ―彼ら自身のテクストも含めて― 根本的両義性に囚われており、 相互テクスト的過程の「偏在」に溢れている、 と強調するが、そのなかに、 頑固な否定(フロイト的な意味でのVerneinung)の 兆候を認めないわけにはいかない。 脱中心的なテクスト過程から 脅かされない安全な立場から発言しているというのが、 ほとんど見え透いている。 だからポスト構造主義的な文学主義は 究極的には見せかけ(アフェクテッド)なのだ。」スラヴォイ・ジジェク 『イデオロギーの崇高な対象』河出書房新社 2000 p.236