日本の革命も、孤立した事例ではない。

「明治維新は一八六八年ですが、

これは、一八六五年のアメリカ南北戦争における国家統一、

一八七一年の普仏戦争におけるプロイセン国家の勝利、

その他七○年代のイタリア国家統一などと並行している。

一八七○年前後は世界史的な転換期です。

フランスもこのあとナショナリズムになる。

つまり、西洋において、民族国家がはっきり露出してきた時期です。

日本の革命も、そこから見れば孤立した事例ではない。

というより、そのなかでなされている。」

柄谷行人の発言
「明治批評の諸問題 1868-1910」p.41
『近代日本の批評?明治・大正篇』1998 講談社文芸文庫

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