レヴィ=ストロース「日本から学ぶもの」より引用

「ー日本は数世紀にわたって


二つの態度を、


バランスをもって使い分けてきました。


すなわち、


外からの影響に自らを開き、


すばやくとり入れること、


そして、


自らのうちにひきこもり、


時間をかけてそれを同化し、


固有の刻印を押すことです。


この二つの行動様式を


交互に用い、


国津神への忠誠と、


日本語でいう


「客人神」


への忠誠を共存させる、


日本の驚くべき能力……


こうした考え方が西欧人の観察者に


どれほど深い印象を与えるかを、


示してみたいと思うのです。」

クロード・レヴィ=ストロース
「文化の多様性の認識へー日本から学ぶもの」
レヴィ=ストロース講義』