麗子は咽喉元へ刃先をあてた。一つ突いた。浅かった

「麗子は咽喉元へ


刃先をあてた。


一つ突いた。


浅かった。


頭がひどく熱して来て、


手がめちゃくちゃに動いた。


刃を横に強く引く。


口のなかに温かいものが 迸り、


目先は


吹き上げる血の幻で真赤になった。


彼女は力を得て、


刃先を強く


咽喉の奥へ刺し通した。」

三島由紀夫
憂国
末尾 むすび

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