「自分は菊池寛と一しょにいて、気づまりを感じた事は一度もない。

◆◇芥川龍之介の他の小説の冒頭書き出しはココ◆◇

「自分は菊池寛と一しょにいて、


気づまりを感じた事は一度もない。


と同時に退屈した覚えも皆無である。


菊池となら一日ぶら/\していても、


飽きるような事はなかろうと思う。


(尤も菊池は飽きるかも知れないが、)


それと云うのは、


菊池と一しょにいると、


何時も兄貴と一しょにいるような心もちがする。」

芥川龍之介
「兄貴のような心持――菊池寛氏の印象――」

芥川龍之介全集 第一〜九、一二巻』岩波書店 1977

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