長い鼻をあけ方の秋風にぶらつかせながら。

◆◇芥川龍之介の他の小説の 末尾むすびはココ◆◇

「内供は慌てて鼻へ手をやった。


手にさわるものは、昨夜の短い鼻ではない。


上唇の上から顋の下まで、五六寸あまりもぶら下っている、


昔の長い鼻である。


内供は鼻が一夜の中に、また元の通り長くなったのを知った。


そうしてそれと同時に、鼻が短くなった時と同じような、


はればれした心もちが、どこからともなく帰って来るのを感じた。


――こうなれば、もう誰も哂うものはないにちがいない。


内供は心の中でこう自分に囁いた。長い鼻をあけ方の秋風にぶらつかせながら。」

芥川龍之介
「鼻」末尾 むすび

芥川龍之介全集1』ちくま文庫筑摩書房 1986

Amazon最安値でセンスの光る古本屋【ふぃでりお書店】を出店中です。

岩波ベストテン:岩波書店のランキング

みすず書房復刊情報

角川学芸WEBマガジン 筑摩書房ツイッター@chikumashobo)

新潮文庫

web集英社文庫

平凡社

もくじ 探し物がある方・なにか迷ったらココから
----------------------------------
【Twitterでは"@fiderio"です♪フォロー大歓迎♪】最安値でセンスの光る古書【ふぃでりお書店】
日々入荷!!【ふぃでりお古書の本棚】
【アメーバブログでテクスト礼讃】
ふぃでりおAmazonリストマニア by Amazon
♪いま聴いている曲はコレ♪【おすすめCD】
引用【quotation】について知りたい方はコチラ
文献・雑誌論文の検索はここからはじめようページ
読んだ本を記録してます【web本棚】
----------------------------------
→ いまこの瞬間の本のランキングはAmazonで!

つぶやきログ→banner