ただ一つの希望は真の「帰納法」のうちにある

「一四


推論式は命題から、


命題は言葉から成り立ち、


言葉は概念のしるしである。


それゆえにもしも概念


(ことの土台であるところのもの)が


混乱しており、


軽々しく事物から抽出されたなら、


その上に建てられるものには、


強固さなど全く存在しない。


したがってただ一つの希望は


真の「帰納法」のうちにある。」

フランシス・ベーコン『ノヴム・オルガヌム(新機関)』(桂寿一訳)岩波文庫 p.73

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