身体に何ができるかということさえ、わかっていない
「スピノザが、
身体に何ができるかということさえ、われわれにはわかっていない、
と言うとき、
この言葉はほとんど鬨声に近い。
彼は続けて次のように言う。
われわれは意識、
精神、心、身体に対する
精神の能力について語る。
われわれはこれらについて
おしゃべりはするが、
身体に何ができるかということについて
何も知らないのであると。
道徳的な饒舌が
真の哲学に代わっているのである。」
ジル・ドゥルーズ(工藤喜作・小柴康子・小谷晴勇訳)
『スピノザと表現の問題』法政大学出版局 p.265 1991
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