…この行き過ぎ状態に歯止めをかけたのが、カント

「…人間には


わかることとわからないことがあり、


その境界線を


しっかりと知らなければならない


ということである。


境界線を踏み越えて


勝手な推理をすると


痛い目にあうのだ。


…大陸合理論の哲学者は、


この一線を踏み越えてしまった。


理性が


すべてを把握できるという


傲慢な態度で


世界の謎に挑むようになったからだ。


…この行き過ぎ状態に


歯止めをかけたのが、


カントである。


理性は万能ではなく、


ある程度の限界をもっている事実を、


カントは


明らかにしたのだ。」

富増章成
『アニメで読み解く、痛快【哲学入門】空想哲学読本』宝島社 2003 p.152