「活動」の本質は自由であるとのべた。
「アレントは前作
『人間の条件』において、
人間生活のあり方を
「活動」「仕事」「労働」の
三つに分類し、
それぞれについて批評した。
そのなかで彼女は、
「物あるいは事柄の介入なしに
直接人と人との間で行われる
唯一の活動力」としての
「活動」をとりあげ、
その本質は
自由であるとのべた。
すなわち、
「仕事」はそのなかに
目的=手段の関係を含み、
「労働」は肉体のもつ
必然に従うという意味で、
いずれも自由ではないのにたいし、
「活動」はこのような
目的=手段の関係や
肉体の必然性から解放されている
という意味で、
自由である。」
志水速雄「訳者あとがき」ハンナ・アレント
『革命について』ちくま学芸文庫 1995 p.462
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