クレーはいう。このカオスは始源的である。

「クレーの絵画の視線は幾何学のようには前進しないし、記号以前の世界に退行する。視線ももともとはカオスであることが示される。クレーはいう。このカオスは始源的である。まだ世界がうまれる以前の、絵画さえもが発生する以前の状態である、と。かれの線は最初の世界の動き、最初のリズムのようにはじまる。攪乱され、ときには意識的に攪乱されて、ひとびとはかりにもういちど現実の次元に復帰するにせよこの異質なる世界との接触の影響からは逃れられない。」

多木浩二「実践のセミティーク」現代思想1987 Vol.15-6 p.72

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