世阿弥は、その芸術論を見るかぎり、型への信仰は皆無

世阿弥は、その芸術論を見るかぎり、型への信仰は皆無であるとさえ思います。世阿弥の最高の美である「妙花」は「形なき姿」でした。それは型への信仰がなかったことを暗示しています。」
梅若猶彦『能楽への招待』岩波新書 p.94 2003