佐藤文隆

「過去の制作という積極的な創作の概念は量子力学における状態と古典状態の関連に対して示唆的である。古典状態とは互いに非干渉的な(デコヒーレント)状態の混合になるという意味である。その為には状態指定での粗視化が大事である。古典とは大ざっぱにしか状態を見ないことである。すなわち粗視化して見ているということである。」
佐藤文隆量子力学イデオロギー7過去自体と歴史」「現代思想」1996.12