「彼(フォークナー)は一作ごとに視点を変えているけれども、それは前の作品で足りなかったところを補い、つけ加えるという以上の意味を持っていない。いいかえると、フォークナーの連作は、すべてが同一平面上に並んでいます。」
中上健次 単行本『地の果て 至上の時』付録小島信夫との対談