野口三千三

「最も恐れなければならないことは、新しい主義主張を知らないことではなく、自分自身を失うことだ。たとえ自分のつかんだものが他に通じないとしても、それはそれで仕方ないではないか。自分が納得できるということが、自分のからだのすみずみまでの全部の細胞がこれでいいんだとうなずくということが、自分にとっての「最後の審判」ではないのか」

野口三千三『原初生命体としての人間』