吉本隆明

重層的な非決定とは「『現在』の多層的に重なった文化と観念の様態に対して、どこかに重心を置くことを否定して、層ごとに同じ重量で、非決定的に対応するということ」「『資本論』と『窓際のトットちゃん』とを同じ水準で、まったくおなじ文体と言語で論ずべきだ」
『重層的な非決定へ』大和書房 1985