2012-05-05から1日間の記事一覧

シェークスピアが精神をありのままに見た言葉だ

「「きれいはきたない、きたないはきれい」と、『マクベス』の魔女はいう。そして、これは時代の価値観の混乱を意味するよりも、シェークスピアが精神というものをありのままに見た言葉だというべきである。つまり、精神という場所ではどんな奇怪な分裂も倒…

人間の内部という自然である

「自然という言葉において彼がアクセントを置いているのは、明らかに人間の内部という自然である。すなわち彼は精神というものを自然としてみようとしたのである。」柄谷行人 「マクベス論」『意味という病』講談社文芸文庫 1989 p.9-10