2011-09-18から1日間の記事一覧

早熟という言葉が乳臭く思われるような一人の完成した大人

「江藤淳氏の『夏目漱石』を読む度に、私が感じるのは、ここで自らの言葉を語り始めたばかりの二十二歳の青年は、まったく完璧な「大人」だ、という事だ。氏の処女作の中に立っているのは、早熟という言葉が乳臭く思われるような、一人の完成した「大人」の…