2009-06-26から1日間の記事一覧

──サク、サク、……サク、サク……サク、サク……。

「軍靴の音が聞こえていた。 ──サク、サク、 ……サク、サク……サク、サク……。 雪を踏む音である。 ──もう三時を回ったのか ……雪は止んだらしいが……。 北一輝は 半睡半覚の中にいた。 ……彼の 好きな時間である。」豊田穣 『革命家 北一輝』講談社文庫 冒頭 p.9-…