こういうことができる人だけがニルバーナに達する人

「私ども人類が、感覚、情欲に従っている間は、外界の美醜や好悪に対する感覚に起ってくるところの対象支配の欲求に支配される。すなわち対象すべてをほしがる欲望が起り、次いでこの欲望から自然に湧いてくる不満、寂寥(じゃくりょう)、焦燥などの悲哀が生じてくる。……真理だけをおのれの救済者として、他の何にも帰依しないように。こういうことができる人だけがニルバーナに達する人である。」

阿含経
友松円諦の口語訳による