いろんな書物から気に入った文句を盗みあさる

「私はあっちこっちといろんな書物から気に入った文句を盗みあさる。それをしまっておくためではない。私は蔵など持っていないのだから。そうではなくて、この著書のなかに移し植えるためである。それらは実を言うと、前の場所にあったときと同じく、やはり私のものではない。」

モンテーニュ
『エセー』第1巻、第25章