見えるテクストのなかに、見えない本性という様態で既に含まれている

「同一の運動によって、それ〔兆候的読解〕は、読んでいるテクストのなかに隠れているものを明るみに出し、それを別のテクストに結びつける。この別のテクストは、第一のテクストのなかに必然的な不在として現前していた。それは、第一のテクストによって産出される不在として、徴候という資格で、第一のテクストの<見えない>本性として現前していたのである。[……]。第二のテクストは第一のテクストのなかに既にある。少なくとも、可能性として、見えないテクストは、見えるテクストのなかに、その見えない本性という様態で、既に含まれているのである。」

ルイ・アルチュセール
資本論を読む』序文