論評は別の論評を招き、それはまた別の論評を招いていく

「われわれは一冊の書物を読み終え、それを論評する。論評しながら、その書物自体が論評に他ならず、それが他の多くの書物を参照することで書物となっているということに気がつく。われわれは、論評を書き、それを著作という範疇にまで高める。発表され、公共のものとなったわれわれの論評は、今度は別の論評を招き、そして、それは、また別の論評を招いていくだろう……。」

モーリス・ブランショ
『無限の対話』